華やかな装飾で街を彩るクリスマスディスプレイ。
イルミネーションを多く使用したSNS映えするよう演出や、廃材を再利用したサスティナブルなディスプレイが多く見られるようになった一方で、ひとつの物語に基づいたストーリー性のある装飾も海外を中心に注目を集めています。
またストーリー性のある装飾によりその世界観に浸れる体験は、ホリデーシーズンならではの特別な体験になります。
ブランドや施設にまつわるストーリー性のある装飾を取り入れることで、そのブランドや施設に対する愛着も湧き、また見に行きたいと思われるようなディスプレイとなります。
・クリスマス内覧会2024 『Emotional Forest』
空間演出において「体験」が重視される傾向がある中、またAIなどのデジタル化が進む一方で人間らしい「感情」というアナログなものを表現するために、絵本の主人公の感情の変化を追体験していただくようなエモーショナルな演出を楽しんでいただける展開にしました。
月からクリスマスマーケットへお使いの途中、暗い森の中に迷子になった主人公のルナが繰り広げるストーリーに合わせて会場を4つの特徴あるforest(森)に分けて構成し、ルナの感情とリンクするような演出を各エリアに取り入れました。

・ダイナシティ
小田原市に位置する大型ショッピングセンター、ダイナシティのクリスマス装飾を担当いたしました。
テーマは『Wonderful Miracle』。ダイナシティでしか体験することのできない特別な物語が、3つのエリア「WEST」「WALK」「EAST」に広がります。
施設全体を舞台に、訪れる方々が物語を辿っていくことのできる空間を創り上げました。

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・海外事例
・Macy’s(ニューヨーク)
昨年のテーマは『believe』で、「空を飛ぶのに自信がなかったトナカイのTiptoeが、仲間の助けを借りて空を飛ぶことができる」というストーリーが込められたディスプレイとなっていました。
また今年は、『Celebrating the Holidays Together』-ホリデーシーズンをみんなで一緒にお祝いしよう- というテーマで、「ついに飛ぶことができたTiptoeが友人を訪ねてホリデーシーズンを一緒にお祝いして楽しむ」というストーリーが展開されていました。
ロンドンを代表する高級食品デパートのFortnum&Maisonでは、主人公ジェフェリーがクリスマスのご馳走を作るまでの様子が、ウィンドウひとつひとつにストーリー仕立てで展開されていました。
ネコが好きな人が多いイギリスならではの設定として、愛着のあるネコのキャラクターも登場して物語にアクセントを加えています。
主人公のジェフェリーが間違えてネコをラッピング してしまったり、ミンスパイを焦がしてしまったりなどといったハプニングも垣間見え、思わず観る人が笑顔になってしまうようなとてもコミカルな内容となっていました。