ここ数年、国内外問わず没入体験ができる空間演出がトレンドとなっています。
没入感 -immersive- を体験しながらディスプレイの世界観を存分に楽しむことができ、その場だからこそできる特別な体験を展開することができます。
話題性や集客が期待できることから施設やイベントで導入される事例が増えています。
そこで今回は没入体験をテーマに、これまで弊社の事例や海外事例をご紹介いたします!
没入体験型空間ディスプレイに期待できる効果
以下の2つの効果が主に期待できると考えられます。
・話題性、集客力
思わず写真や動画を撮ってシェアしたくなるような空間にすることで、話題性のあるイベントとして集客効果が期待できます。
・この場所だからこその体験価値、ブランディング
この場所だからこそできる体験があることで、ぜひ足を運んでみたい!という欲求を引き出すことができます。
グリーンディスプレイ事例紹介
弊社で実施した、没入体験型空間ディスプレイをご紹介いたします。
・クリスマス内覧会2024
弊社の独自開催となるクリスマス内覧会では、絵本の主人公の感情の変化を追体験していただくようなエモーショナルな演出を楽しんでいただける展開にしました。
物語の主人公であるルナが森の案内役となる星を見つけて感情が変化したシーンを、人の表情を解析し空間にある感情を可視化するシステム「emograf」(開発:乃村工藝社 NOMLAB ※2024年秋頃HPリニューアル)とインタラクティブなイルミネーション「Twinkly」を掛け合わせた演出を行いました。
ご来場いただいたお客様に実際に体験していただき、笑顔を感知するとピンク色の演出、笑顔が継続されるとカラフルな光が広がり特別な演出になるなど、その人の表情の変化によって演出が切り替わる内容となりました。
・クリスマス内覧会2023『Blooming Holiday』
弊社の独自開催となるクリスマス内覧会では、『Blooming Holiday』をテーマにホリデーシーズンの気分を盛り上げるカラフルで華やかなディスプレイと共に、映像・音声ARを取り入れた没入空間を展開いたしました。
トンネルを潜り抜けた先に待つ秘密の花園をイメージした空間で、生花装飾と映像による演出を組み合わせることにより、リアルとバーチャルの融合を表現しました。
壁面には花の咲き乱れる色鮮やかな森の空間を投影しました。
また、音声ARを使い生花の中にいる”花の妖精”がパーティーを楽しんでいる様子を感じていただくことができます。
非現実的な世界観を体験していただきつつ、施設の回遊性を高めることが可能です。
緑と水が溢れる自然豊かな赤坂インターシティAIRで、まるで自然が呼吸するようにイルミネーションが輝く演出を行いました。
センサーに手をかざすと水中の照明が音と共に変化するような演出を行うことで、ここだからこそできる体験ができ、自分だけの光と音の演出を楽しめるディスプレイとなりました。
海外事例紹介
弊社では毎年クリスマスシーズンに海外視察を行っており、クリスマスディスプレイが盛んである世界3都市(ニューヨーク・ロンドン・パリ)に行き、ディスプレイのトレンドを実際に体感して次年度のディスプレイに活かしています。
視察した中で、デジタルコンテンツを取り入れていた事例が多くありましたので、その中からいくつかご紹介いたします。
・Galeries Lafayette 2022
フランス・パリにある老舗百貨店「ギャラリー・ラファイエット」。
本館ドーム下の巨大クリスマスツリー が毎年注目を集めますが、昨年は4階でプロジェクトマッピングを使用した体験型のイベントが開催されていました。
物語の中に出てくるノーマンとアニーの冒険を体験できるようになっており、手を動かすとセンサーが反応し、動きに合わせて画面上に雪が舞ったり、プレゼントボックスが動くような仕組みになっています。
小さいお子さん連れの親子がたくさん参加しており、親子で夢中になって身体を動かして楽しんでいたのが印象的でした。
・Arcadia Earth
ニューヨークにある体験型アートミュージアム「アーカディアアース」。
サスティナビリティに関連したアーティストたちによるアートや、AR・VR・プロジェクションマッピングを用いたデジタルアートが展示されていました。
入場後専用アプリをダウンロードし、アイコンをアプリで取り込むと、VRで魚が泳いだり動物が出現します。
ミュージアム内は15の部屋に分かれており、各部屋ごとにテーマが異なり、それぞれの部屋のテーマにまつわるARがスマホ画面上に現れ、地球環境のことを考えさせられる内容となっていました。
ニューヨーク州では2020年3月からプラスチック袋の配布禁止の法律が制定されています。それを記念に制作された空間。
廃棄された漁業網やごみ箱から集められた袋、ニューヨークで1分間に使用される袋の数に相当する44,000枚で白化してしまったサンゴ礁が表現されています。
ここでアイコンを読み取るとおびただしい量の袋が現れ、ディスプレイされている袋と合わさり、いかにビニールが大量に消費されてきたかを実感します。
・World of AI・IMAGINATION
2023 年にオープンしたデジタルアート展。生成アルゴリズムと人間の創造性を巧みに組み合わせて、人間の創造と機械の計算の間の境界線を曖昧にし、ユニークな視覚体験を生み出し6 つのシーンからなる20 分間の没入体験を楽しむことができます。
併設されているカフェの席の向かいのスクリーンには絵画風となった自分たちが現れ遊び心がある演出も。
いかがだったでしょうか。
没入体験といっても、デジタルのみだけでなくリアルな装飾と組み合わせたもの・自分で操作し空間を作り上げていくものといった様々な方法があります。
演出方法だけでなく演出と連携した施設の回遊性を高めるなど販促面での施作のご提案も行なっております。
まずはお気軽にご相談くださいませ。
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