サスティナブルにクリスマスを彩る、リサイクルペーパーオーナメントのご紹介！

23.12.24

COLUMN

近年空間ディスプレイにおいて当たり前のように取り入れられている「サスティナブル」。
グリーンディスプレイでも様々な形でサスティナブルなディスプレイを提案しています。今回は、古紙から作成したリサイクルペーパーオーナメントのご紹介です。

ペーパーオーナメント制作の過程
モノクロでシックな印象のものからカラフルでポップな印象のものまで、球体や文字型など形もさまざまなペーパーオーナメント。商業施設やホテルでもご好評いただいているこちらのオーナメントは、ベトナムのある会社で一つずつ制作されています。

会社のある地域では、その地域で栽培されていた竹を使った伝統的な工芸品が多く作られ繁栄していました。

昔からハンドクラフトが盛んでしたが、政府が同エリアを工業化することを決めたことで栽培面積が減り、竹の生産が縮小されたことにより値が高騰…。さらに、若者がオフィスや商店で働くことを好んだことによって伝統的な工業品の経営は厳しい状況に置かれ、更にグローバル経済が悪化した2008年には地域全体で大打撃を受けたと言います。

倒産や工場閉鎖が更に進む中、同社では残った社員のため、また同社の生き残りをかけ事業転換を模索する中で新素材の『リサイクルペーパー』に出会い、ハンドクラフトの伝統的技術を活かすべく新市場を開拓しました。

その道のりは大変でしたが、その後従業員も増え、安全でクリーンな工場環境で働けるようになったことを誇りに思っているとのこと。

同社のあるエリアでは、中古品を集めリサイクル工場に売るといった事業に力を入れている村が2つあり、同社はそこから選んでリサイクルペーパーを購入しています。

その多くは、印刷ミス、過剰印刷及び在庫破棄等で余ったり使えなくなってしまった紙や雑誌類、またオフィスから出る紙の廃棄物等。それに加え、同社では自社で使った後の紙もリサイクルしているそうです。

ペーパーオーナメントを使用した事例

グリーンディスプレイではこれらのリサイクルオーナメントを使用し、サスティナブルにホリデーシーズンを楽しめるクリスマス装飾をご提案しています。

東京ドームホテル

「BLOOM（開花・輝かす）」をテーマに、赤やシャンパンゴールドのオーナメントと多彩な花材を組み合わせ、多様性と共生を表現た。
リサイクルオーナメントを取り入れ、お客様を心温まる空間でお迎えしました。

小田急サザンタワー

フレッシュなもみの木を象徴にしたディスプレイは、自然のもつ調和や木の香り、温かさをダイレクトに体感いただけます。
植物の力で発電する「botanical light（ボタニカルライト）」や古紙を使用したオーナメントなどが取り入れられており、私たちが環境に目を向けるきっかけにもなるような装飾を行いました。