働き方に合わせた空間設計と植物育成への配慮、運用体制を含めた緑化の取り組みが高く評価されました。
明日の「働く」を、デザインする場であるイトーキの本社オフィスが、2024年11月7日ITOKI DESIGN HOUSEとしてリニューアルしました。
人的資本経営の一環として、働く場所の重要性が高まる中、働く人のエンゲージメントを高める、出社したくなるオフィスが求められています。
イトーキでは、最初の計画段階から緑化計画をしっかりと組み込んだうえで、働く場に自然の中の心地よさを表現するため、窓からの外光を最大限取り入れ、グリーンと共に過ごす空間、グリーンのある風景をデザインしています。
また、活動ごとに場所を選択できるABW(Activity Based Working)の働き方を実践し、
それぞれの活動に集中できるような空間デザイン、視線を変える、仕切る、つなぐ、を家具+グリーンにより実現しています。
単なる観葉植物ではなく屋内でのグリーンの成長にも配慮した、外光を取り入れ、天井に取り付けた送風ファンにより枝葉に風を送り、密度を調整することで抜け感をつくるなど、育成を見越した環境づくりも行っています。
さらに、この場をお客様にご見学いただき、オフィスでの緑化の必要性を提案しています。
沖縄から仕入れた一点もののシンボルツリー「エバフレッシュ」



本プロジェクトの象徴ともいえるのが、沖縄で生産された特殊樹形のシンボルツリー「エバフレッシュ」です。エバフレッシュには、日中は葉が開き、夜間には葉が閉じるという習性があります。
そのエバフレッシュをシンボルツリーとすることで、「時間の経過を感じさせる仕掛け」を施し、オフィス空間に動的な表情を生み出しました。日中は窓からの自然光を受けて柔らかな影を落とし、夜間にはプランター上部に設置したアッパー照明が天井に幻想的な影を投影します。
このように、時間帯によって異なる表情を見せるエバフレッシュは、オフィスに「自然のリズム」を取り入れる象徴的な存在となっています。
植栽と什器の一体化 ─ デザインと機能の融合


窓際の植栽には、特殊な樹形を活かしながら高低差をつけた配置を採用。根本部分には適度な抜け感を演出し、窓の外の景色との調和を図りました。
また、窓際のベンチや什器には、あらかじめ掘り込み部分を設計段階から調整し、植栽を一体化させることで、空間全体の統一感を高めました。これにより、植栽が単なる「置き物」ではなく、空間の一部として機能するデザインを実現しています。
切り枝アレンジと寄せ植えで生まれる多様性


空間全体に点在させた切り枝のアレンジメントは、植栽演出にバリエーションを与え、柔らかな空間を演出しています。また、執務エリアにはあえて樹種を絞った寄せ植えを設置し、シンプルで洗練された雰囲気と適度な緊張感を生み出しました。これらの工夫によって、空間の用途や目的に応じた植栽デザインを実現しました。
この事例はグリーンディスプレイが目指す「人と自然が調和する心地よい空間」のひとつのかたちです。
植栽は、単なる装飾ではなく、空間の魅力を引き立てる大切な要素であることを、改めて感じていただけたのではないでしょうか。
今後も私たちは、空間に新たな価値をもたらす植栽デザインを提案し続けてまいります。
実際に空間を体感していただきながらご案内可能です。お気軽にお問い合わせください。
【お問い合わせ先】
TEL. 0357796701
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