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オランダ-アムステルダム-視察レポート

16.03.02

COLUMN

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1月下旬、オランダ、ドイツの二カ国にわたり、都市の街並や展示会の視察に行って参りました。
今回はオランダの首都アムステルダムの視察レポートをお届けします。

花と緑にあふれるアムステルダムは、かつて貿易港として栄え、様々な文化を寛容に受け入れてきた街として、歴史的な空気と現代のアートやデザインの文化が組み合わさった都市です。 活気がありながらも、街を流れる運河のある景色は訪れる人にゆったりとした安らぎを感じさせてくれます。(写真1,2)

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そんなアムステルダムのミュージアム広場近くにある、ラグジュアリーホテル『CONSERVATORIUM』は、 銀行、音楽院といった歴史を持つ建物を、2011年にリノベーションして作られたホテルです。(写真3)
改装の際につくられた新館と旧館をつなぐガラス天井の下にあるロビーでは、日中太陽の光が降り注ぎます。
また、地下階からの吹き抜け空間に植えられた特大サイズの植栽がロビー中央に伸びています。
自然に心地よく差し込む太陽光と大型の植栽によって作り出された空間では、 屋内とは思えない開放感を味わう事が出来ました。(写真4,5)

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アムステルダム市内の移動に欠かせないのがトラム(路面電車)です。 そのトラムの古い駅を改装し、地元の商業や教育の活性化の為に作られた『De Hallen』は図書館や保育園、映画館などが入った複合施設です。(写真6)
ショッピングスペースやレストランも豊富に設けられています。 地面には駅として使われていた時代の線路がそのまま残されていて、人々の動線と自然に重なるような作りになっています。 屋外のカフェスペースでは植栽に竹が使われていました。(写真7,8)
市内ではこの施設の他にも、エントランス等に竹を使用しているショップ等が多く見られ、 「和モノ」というイメージが強かった竹ですが、ヨーロッパの風景の中に自然にとけ込んでいる姿がとても印象的でした。

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最後に、廃墟となった造船所を市が出資し、アーティストやデザイナーたちの拠点として、 またホテルやカフェを備えた複合施設として生まれ変わらせた『NDSM-werf』です。
アムステルダムの文化的最新スポットとして注目されるこの場所は、一見さびれた工業地帯のただの広い空間にしか見えませんが、 街の中を歩いていると、アーティストたちの制作風景や、点在しているアート作品に出会う事が出来ます。(写真9)
また、古い船を改造したホテルの「AMSTEL BOTEL」や、コンテナで作られたレストランなどもあります。(写真10,11)
冬の時期に訪れたせいか、外を歩いている人はあまり見られませんでしたが、施設に一歩踏み入れると沢山の人々でにぎわい、 クリエイティブで活気のある空間でした。(写真12)

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アムステルダムを視察してみえたオランダのデザインの特徴として、「古いものを大切に残す」という考えがありました。
新しいものを作る時、あえて過去の記憶や歴史を手がかりにして、作り上げていくといった考え方は、 植栽空間や、季節を装飾を考える上でもとても重要であり、そこに生まれる物語が、 その空間や体験をより一層魅力的なものにしてくれるのだと思います。

今回の視察を通じて感じたヨーロッパでの植栽の傾向や展示会での様子などを植物セミナーでご紹介する予定です。
植物セミナーの詳細につきましてはこちらをご覧下さい。

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