グリーンディスプレイでは毎年12月に自社スタッフがニューヨーク・ロンドン・パリへホリデーディスプレイのリサーチをしに飛び立ちます。
2022年12月3年ぶりに現地へリサーチに行きホリデーディスプレイはもちろんのこと、グリーンのある空間も見てまわってきました。
特にニューヨークは誰でも自由に利用することが出来るパブリックスペースが数多くありました。
都市生活者へ向けた心地よい空間演出を手掛けるグリーンディスプレイが選ぶ、ニューヨーク マンハッタンのおすすめグリーンスポットを3つご紹介いたします!
①little island
チェルシーマーケットやハイラインの近く、ハドソン川沿いに2021年5月にオープンした水に浮かぶ人口島の公園、「リトルアイランド 」。独特な形がとても目を引きます。
この独特な形となった理由の1つとして、川を埋め立てせずあえて高さを出した設計にすることで水中に光が入るようにしていたり、川底に伸びた柱が生き物のすみかになるようにしていたり生態系が守られるよう配慮がされています。
サッカーコート2面半分ほどで十分歩いて回れる広さです。公園内には広場が2つ。自由に遊べるフラフープ・縄跳びのほかリトルアイランドを設計・デザインをしたトーマス・ヘザウィックが手がけたプロダクト、コマのように回るイス「SPUN(スパン)」が置いてあり大人も子供もクルクルと回って楽しんでいました。
平日でしたが公園内は地元住民らや観光客で大変賑わっていました。
暖かい時期は芝生が解放されますが冬季は養生のため芝生内には入れず。
みなさん広場で遊ぶ、くつろぐ、回遊して景色を楽しむような過ごし方をされていました。
街に公園が溶け込むようになっている公園が多いですが、リトルアイランド は人工物と自然がうまく融合し、環境にも配慮し未来のことを見据えているところが他にはない都市型公園でした。
オススメはハイライン散歩〜チェルシーマーケットでショッピング〜スターバックスリザーブで買ったコーヒーと共にリトルアイランド でゆっくり過ごすのはいかがでしょう!
また機会があるのならば春に訪れてみたい場所でした。
②Ford Foundation Center for Social Justice
マンハッタンにあるフォード財団の本部が入るビル、フォード財団 センター・フォー・ソーシャル・ジャスティス。
中にまるで都会のオアシスのようなスポットがありました。
建築家のケヴィン・ローチとジョン・ディンケルーが設計を手掛けた、建築の世界で名が知られている建造物です。
ロの字型のビルの真ん中、吹き抜けが緑化されています。
建物に入った瞬間、ここは屋内なのか?と疑うほど生き生きとしたグリーンの光景が広がりました。1968年竣工当時、緑を囲むように設計された建物としてマンハッタン初だったとか。
このアトリウムは一般に公開されており、誰でも自由に入ることができます。
パブリックスペースとしても利用されているオフィスビルは今では日本でも当たり前になっている光景ですが竣工当時としてこの試みは斬新で、雨水を貯めて植物の水やりに再活用をしたり、大きな窓から光を取り入れて電気の使用を控えたり、環境に配慮した建物としても注目を浴びました。
2017年から2年間にわたり改修工事が行われており、ブルックリン植物園のランドスケープを手がけるデザイン事務所とともにアトリウムがリデザインされました。
気になるお手入れですが葉っぱ一つ落ちていなくとてもメンテナンスが行き届いています。
館内はとても静かで冬でも暖かく、窓から差し込む光がキラキラと池に反射し、葉っぱの影が適度に地面に落ちていてとても穏やかな、都会の喧騒を忘れられるような空間でした。
中には瞑想をする人もいるそうです。
都会のオアシスと呼ばれるのに納得な場所です。オススメは、歩いて10分ほどにある展望フロアが全面鏡張りの大人気スポット「SUMMIT One Vanderbilt」ではしゃいだ後、ここで一息着くのが良いかもしれません!
③Elevated Acre
観光客にはあまり知られていないおすすめスポット、「Elevated Acre(エレベイティド エーカー)」。ウォール街の高層ビルが並ぶ中にある屋上広場です。
ウォーターストリート沿いにあるためロケーションは抜群!!ブルックリンブリッジが見えます!
とても手入れの行き届いた芝生が広がり、暖かい時期はここでイベントが行われるとか。ところどころにベンチがあるので、オフィスワーカーや地元住民の憩いの場となっています。(この日は平日の午前中だったため人がおらず・・!)
程よく植物が視線を遮ってくれるので安心してくつろげそうです。
冬季だったので芝生以外植物は茶色になっていましたが、暖かい時期は鮮やかなグリーンと青い空がとても綺麗な場所になります。
周辺には飲食店が多くスターバックスのほか、ニューヨークでしか展開していないGregorys Coffeeというカフェがあります。
ドリンクをテイクアウトしここで景色を眺めながらゆっくりしてみては如何でしょうか!
近くにガバナーズ島(こちらもオススメスポットです!)へ行くフェリー乗り場があるので、フェリーの時間までここで過ごすのも良いでしょう!
共通して言えるのは、1歩足を踏み入れると喧騒を忘れ穏やかな時間が流れる場所でした。都会と離れすぎず近すぎず、絶妙な距離感にあって非日常を感じられます。
ニューヨークで自然を感じながらゆったりと過ごしたい方は是非旅行の参考にしていただけますと幸いです。
以上、ニューヨークのおすすめのグリーンスポットでした。
おまけ
ご紹介しきれなかった場所もたくさんあります。他にはこんなところにも行ってきました。
Governors Island(ガバナーズ島)
マンハッタンやブルックリンからフェリーで10分ほどの場所にある島。
かつて軍事施設が立ち並ぶ島でしたが今は一般に開放され、スパ・グランピング施設などレジャーを楽しむためニューヨーカーたちが訪れます。
島からはマンハッタンのビル群、自由の女神が見られロケーション抜群です!(ただし船酔い注意!)
The Hight Line(ハイライン)
マンハッタンの高架跡地を再開発した都市公園。
まちづくりや都市計画の面でも注目されている場所です。