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ブランディングの段階から、植物を軸にした空間づくり──Café PA•TRI•CIANインタビュー

25.12.09

COLUMN

2025年1月、浅草にオープンした「Café PA•TRI•CIAN」。

「植物を中心に空間を考えたい」というご相談から始まり、ブランディングの段階から植栽を取り入れた店舗づくりが実現しました。

空間設計の“はじまり”からグリーンを組み込む——そんな提案が形になった事例として、店舗企画を手がけたW BOND INTERNATIONALの佐藤様と、店長のエルサ様にお話を伺いました。

植物を中心に内装を考えたいという想いからスタート

今回ご紹介するのは、弊社が店舗内の植栽演出を担当させていただいている2025年1月に浅草でオープンした「Café PA•TRI•CIAN(カフェ・パトリシアン)」。

「植物を中心に、内装を考えたい」という想いから、弊社にご相談をいただき今に至ります。
ブランディングの段階から植栽が重要な要素として取り入れていただいたことが印象的でした。
まさに、弊社が今後目指していきたい「空間設計の上流から植物を取り入れていただく」提案の在り方とも重なります。

店舗の企画を手掛けたW BOND INTERNATIONAL株式会社の佐藤様、そしてCafé PA•TRI•CIAN 店長のエルサ様に、営業担当の井戸と事業推進室の豊岡がお話を伺って来ました。

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きっかけは「この場所にグリーンを入れるしかない」という直感

,井戸

今日はよろしくお願いいたします!まず、Café PA•TRI•CIANをオープンするに至った背景を教えていただけますか?

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佐藤様

当初、ビンテージスピーカーを置いた古民家カフェをイメージして物件を探していましたが、なかなかいい物件が見つからず、そんな中で見つけたこの浅草6丁目の新築物件でした。
視認性はいいものの、人通りが少なく乾いた印象を受けるエリアですが、”グリーンを入れるしかない。植栽なしではカフェとして活かせない”と直感し、”GREEN + SOUND“というコンセプトにしたカフェ作りがスタートしました。
コンセプトを決めた後、偶然にもシンガポールへ出張する機会がありました。常夏の土地で屋内外に豊かに広がる緑を体験し、有名なGarden by the Bayをはじめ、空港やモール、カフェなどで植物がいかに人を引き寄せ、心地よさを提供しているかを肌で感じました。

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エルサ様

実際にお店でも皆お客様は、窓側のテーブル席を選ぶ方が多いですね。ちょっと植物を触ってみたり眺めたり、緑の側にいたいという感覚があるんだと思います。

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佐藤様

ショップカードを3種類用意しているんですが、1番減りが早いのは真ん中の葉っぱなんです。皆さん、やっぱり皆さんグリーンを求めているのかなと。

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井戸

グリーンへの潜在意識ってそういうところにも現れるんですね・・・。ショップカード含めて看板やカップなどどれもデザインが素敵ですし、つい緑を手に取ってしまうのも分かります。記念に1枚いただいていいですか?!

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グリーンで音を整える、新しい空間演出

店内には、店名の由来でもある一台100kgを超える米Electro-Voice社製の超大型スピーカー「Patrician 700」が鎮座し、ヤナギサワ製の真空管アンプで鳴らすレコードやストリーミング音源が、豊かな音場をつくりだします。

 

佐藤様

ガラス張りなので反響音が気になっていましたが、植栽が反響音を和らげ、心地よい音響空間を作ってくれています。視覚的な癒しに加えて、こんな効果もあるんです。

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豊岡

反響音まで和らげていたなんて…植栽の効果って本当に奥深いですね。視線や光をコントロールするだけでなく、音の質にまで影響を与えるなんて驚きました。外は静かだったのに、扉を開けた瞬間、一気に音楽の世界に引き込まれるような感覚があって…。視覚、聴覚、触覚、すべての感覚が調和した、まさに“体感する空間”だと感じました。

 

 

グリーンがきっかけで生まれるコミュニケーション

佐藤様

実際にカフェに植栽を導入してソフトオープンすると、空き物件や工事中には考えられなかったほどの人が訪れるようになりました。外から見える緑に惹かれて入店される方々と話すと、”こういうグリーンのあるカフェを待っていた“と言っていただけました。

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井戸

一面ガラス張りの特徴を活かして、窓側に大ぶりな植栽を配置し、外から見た時のインパクトでお店に入るきっかけづくりが出来たらとご提案しました。

いわばファサード計画と来店導線の最適化ですね。外からの視認性を高めつつ、中に入れば視線をやわらげて落ち着いて過ごせる、外部視認性と内部滞在性の両立を意識しています。そうした効果が実際に出ていると聞けて、とても嬉しいです。

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豊岡

視線の抜けがある植栽レイアウトになっていて、外からは“入りたい”と思わせる緑で、中に入れば視線をやわらげて落ち着ける、そんな半透過的な境界が意識されているなと思いました。

今日初めてお店に伺ったんですが、到着した瞬間、想像以上の植栽のボリュームに驚いて、思わず外からガラス越しに植物の隙間を探して中の様子を覗いちゃいました…笑。きっとそういう方、多いと思います。

 

佐藤様

そうなんですよ。こうしてたくさんの方とお話する中で最も心に残ったのは、80代後半のおばあさまの言葉です。”あの焼け野原だった土地に、こんなに緑が”と足を止めてくださり、”商いは飽きないだから、しっかり続けなさい”と激励してくださったのです。
ああ、そうか。終戦間近の東京大空襲で、あの地域は焼け野原になったのだったということを想像しながら、その風景を知っている方から直接お声がかかったことに感動しました。緑を中心にしたカフェを作って、本当に良かったと思った瞬間でした。

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井戸

本当に、緑って人の記憶や感情と深く結びついているんですね。
そのおばあさまの言葉にも、浅草という場所の歴史と、個人の想いが重なっていて胸が熱くなりました。
80年前は焼け野原だった土地に、今こうして緑が根づき、人が集い、会話が生まれている。
その一端を私たちがお手伝いできたこと、とても嬉しく思います。植物が持つちからを、改めて感じさせられました。

 

 

本日は貴重なお話をありがとうございました!

 

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「植物と空間をつくる」これからのスタンダードへ

 

今回の事例のように、 設計やコンセプト段階からグリーンが空間づくりに組み込まれていく
それは、私たちグリーンディスプレイがこれからのスタンダードとして広めていきたい空間づくりのかたちです。
グリーンは、ただの装飾ではありません。

 

空間のストーリーを形づくり、人の心に働きかける“媒体”としての力を持っています。
「植物をどう入れるか」ではなく、「植物とどう空間をつくるか」を考える。
設計やコンセプトの段階からご一緒できたからこそ、この一体感が生まれたと感じています。

そしてこの考え方は、さまざまな空間に応用可能です。

  • ファサード計画と内部環境の両立で、外からの誘引効果と内部での安心感を同時に実現する。
  • 視線・音響・光環境を複合的にデザインする植栽設計で、空間の質を底上げする。
  • 初期設計段階からの統合で、デザインの一貫性と施工効率を高める。
このようなグリーンの可能性を、もっと多くの空間でご一緒できたらと考えています。

 


インタビュー後は、アイスコーヒーと軽食をいただきました。平日にも関わらず、まるで日曜日の朝のような贅沢なひと時でした。

今後はメニューを増やしたり、夜まで営業時間を伸ばしお酒が楽しめるようになったり、ジャズライブの開催などを企画されており、先月のジャズ講座(女性ボーカル特集)は満席となったそうです。
持ち込みOKの「レコードタイム」もスタート。お気に入りのレコードを持参し、心地よい音楽と緑に包まれた時間を楽しむことができます。

 

ぜひ、浅草へお越しの際はぜひお立ち寄りください!

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Café PA•TRI•CIAN

〒111-0032 東京都台東区浅草6丁目25−91F

営業時間:月火:10:00〜18:00 水〜日:10:00〜22:00 

 

WORKSはこちら:https://www.green-display.co.jp/works/plantscaping/cafe-patrician/

 

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